ユータロの日記

考えたこと、日々のこと、彼とのこと。

彼らが本気で編むときは、①

ずっと楽しみにしていた荻上直子監督の新作、

「彼らが本気で編むときは、」を見てきた。

 



いろいろと考えすぎて訳が分からなくなっちゃったけど、

それほどに心を揺さぶられる映画だった。

 

LGBTという言葉がメディアで取り上げられるようになり、

それが例え好奇的なコンテンツとしての扱いでも、

人権意識が後進的である日本においては前進だと思う。

ボクは世間の言うLGBT当事者であるわけですが、

やはり生きづらさはずっと感じていて、

このような映画がマスで配給されることに希望を感じる。

少しずつでも苦しい思いが緩和される社会になればいいな。

 

一方でマイノリティで弱い立場だからといって、

マジョリティに属する人に対して鈍感になっていいわけではない。

普通に恋愛していても、結婚していても、子どもがいても、

それぞれに何かしら苦しみや悲しみを抱えている可能性はある。

それはゲイであるがゆえに想像できないものであるし、

マジョリティだからマイノリティより楽だというわけでもない。

何かを決めつけるのでなく、想像力を持ち合わせた大人でありたい。

人は弱い生きものだし、自分を守る生きものなので、

時に視野が狭くなって誰かを攻めたくなっちゃうけど、

そういうときはこの映画のことを思い出そうと思った。