大学時代から長く付き合った彼と別れて、
早くも2年半が経とうとしている
彼とは大学の同級生であったし、
サークル仲間でもあったので、共通に知ってる友人も多く、
何かの集まりの時などに彼の近況を耳にすることがある。
別れたばかりの頃は近況を聞くと情緒不安定になったけれど、
今ではなにか懐かしい香りを嗅いだときのような気持ちになる。
彼は自分の一部になっていたと思っていたけれど、
別れて会わなくなってしまえば記憶もどんどん薄れていくし
時間は本当に解決してくれるんだなーと思う。
解決してくれるというか、痛みを和らげてくれるというか。
非日常が日常になっていくことに慣れていくというか。
別れたばかりの頃は強がって「彼が幸せになってくれれば」
と言っていたけれど、今は実際にそう思う。
強く思うのではなく静かにふと祈る感じ。
あれほどまでに彼が欠かせない存在だったのに、
今では彼のいない人生は当たり前になっているし、
他の人を好きになってその人との未来を考えている。
人と付き合って別れるという一連の流れを初めて経験し、
今まさに終わろうとしている。
彼のことはこれからもときどき思い出すんだろうけど、
それはもう痛いとか辛いとか悲しいのではなくて、
懐かしいとか楽しかったなとかそういう感情なので、
きっとあの恋愛は終わったんだろうなと思う。