ユータロの日記

考えたこと、日々のこと、彼とのこと。

多様性を感情論で片付ける時代は終わったのよ

どうもこんにちわ。

本を読んで考えたことについて書きたいと思います。

こちらはTwitterのタイムラインでどなたかがお勧めされていて、気になったので読んでみました。

日本でも多様性(ダイバーシティ)という言葉が使われるようになって久しいですが、本当に多様性の必要性について理解されているのかは未だ疑問が残ります。人権的な観点から、「女性も、障がい者も、外国人も、LGBTも、みんなが参加」みたいなざっくりとした印象で使われているような気がします。女性活躍の意味で使っている方もいます。このように外来語をファッション的に消費するのはこの国の悪いところだと思います。本質を理解せず、活用もしない。

しかしながら、多様性を意識した組織づくりは、実利があるからこそ必要だということが、こちらの本では例を挙げられつつ、述べられています。例えば経済についての意見をまとめるときに、白人男性と黒人女性を組み合わせても、その2人が同じ教授の下で学んだ2人だとしたら、多様性に富むとは言えないでしょう。同じようなバックグラウンドを持つ集団からは、違った視点が出てきにくいわけです。人が増えてもアイディアは増えにくい。

つまり、どのような問題を解決したいのかによって、どのような属性の人を組み合わせるのが良いのか、そこからデザインする必要があるのです。

もちろん人権面での多様性についての確保は大切なのですが、そうすると個人的な感情だけで嫌悪したり、遠ざけたりする方も出てきます。社会や経済を成長させるという意味でも、多様性は欠かせない視点になってきているということも広く知られるべきだなと感じました。