彼からのメッセージが来ないと気持ちが不安定になる。
送ったメッセージに対しておやすみもおはようもないと、
何かあったのかと勘ぐってしまう。。
スマホをどこかに忘れてしまったのかもしれないし、
急いでいてメッセージを送る隙がないのかもしれない。
そうやって見当をつけてみても気持ちは落ち着かない。
Twitterみたくリプをなんとなくフェイド・アウトするのに慣れて、
メッセージもそうなってしまったのだろうか。
ボクは割りとおやすみやバイバイを言って、
切り替えたいタイプなんだけどな。
一緒にいる時も彼がスマホばかり触っていると機嫌を損ねる。
目の前で起こる出来事や目の前に並ぶおいしいごはんを、
今まさに目の前にいるボクと共有する前にSNSでアップして
どこにいるのかも分からない友だちとやりとりをしたりしている。
それってボクに対して失礼じゃない?
ボクがトイレにでも行っている間に
こっそりアップするのがマナーというものだろう。
こんなことは昭和生まれの古臭い意固地な考えなのだろうか。
(彼も昭和生まれだけどね!)
親しき中にも礼儀ありという言葉もあるように、
そういうことがどんどんなあなあになっていくと
ボクはいつしか冷めてしまうのだろう。
スマホは確かに生活を便利にした。
単語を入力するだけでたいがいのことは分かるし、
自分の居場所だってわかっちゃうし、
遠くの人ともコミュニケーションがとれる。
買い物だってできるし、人とも出会える。
まさに魔法の機械だ。
でも人間関係においては世界を狭くしている気がする。
SNSでやりとりをしているだけで繋がっている気持ちになる。
気に入らなければブロックできる。
実際顔を合わせずとも。
手のひらの中でいろんなことが完結する。
ボクはスマホに嫉妬するというおかしな男だ。
そして今もスマホを手にして悶々としている。
だからといって今更手放してしまう勇気もない。
一体いつになったらスマホと仲良くできるんだか。