ユータロの日記

考えたこと、日々のこと、彼とのこと。

10代の頃の自分に伝えたい、ゲイとして生きてわかった10のこと

先日、とあるポッドキャストを聴いていて、10代のゲイの方からの「母親にカミングアウトしたはいいが、対立していて辛い」という主旨のお便りが紹介されていました。

僕は36年間生きてきた中で、だんだんと生きやすくなってきているなと思いますが、思い返してみると、10・20代の頃はゲイであるということに、悩み、しんどかったなと思います。

このブログやYoutubeでどのくらいの若い方に見て頂けるかはわかりませんが、もし今の自分が10代・20代の頃の悩んでいた自分に伝えられることがあればと思い、考えてみました。

 

世の中には異性の人を好きになる人だけでなく、

同性の人を好きになる人もいる(誰かを好きにならない人もいる)

同性を好きになることはおかしいことではなく、日本中・世界中に同じような人はたくさんいるので、まずはその事実を知ることからかなと思う。インターネットがなかった時代には、自分がおかしいのではないかと思ってしまっていたけど、そうではない!ということを、もっと若い頃に知れればよかったな。

 

同性を好きになる人は、異性を好きになる人より比較的人数が少ないため、

マイノリティとして社会に認識されている

同性を好きになることは、おかしいかおかしくないかの問題ではなく、ただ数が多いか少ないかという話だし、異性愛者という大きなグループの中にもいろいろな人がいるので、本当は多いか少ないかという話でもない。自分のことは自分にしか分からないはずなのに、他人からカテゴライズされるのも変だよなーと今なら思う。

 

社会のシステムは、効率よく運営するため、

比較的人数の多いマジョリティに合わせてデザインされている

数の多いグループは、自然と社会システムを決める政治の世界でも人数が多くなるので、自分たちが良いと思うシステムを作ってしまう。そこに数が少ない人たちの意見は反映されにくい。

 

今の社会のシステムに、マイノリティである自分が合わないことは、

必ずしも自分のせいではない

システムは、作った人たちの教養や知見に依存しているので、作り手が知らないもしくは気にしていないことは組み込まれない。ただそれだけのこと。組み込まれなかった方が悪いわけではない。可視化されてきたマイノリティが多く存在するの時代に合わせて、またシステムを作り変えればいいだけの話だ。

 

マジョリティであっても、マイノリティであっても、

良い人もいれば悪い人もいるので、属性だけで判断しない方がいい

マイノリティな属性があると、出会う確率が少ない仲間と出会った時に、嬉しい気持ちになるけれど、属性が同じというだけでは、その人がいい人か悪い人かはわからない。人を見るときは、属性のことは一旦置いておいて、どういう言葉を話すのか、どういう行動をするのか、をよく観察しながら付き合う必要があるなと思う。

 

悲しいけれど、世の中には、マイノリティのことを理解しようとしない人や

理解できない人もいて、それは自分の家族や友人かもしれない

悲しいけれど、世の中の全ての人がマイノリティに寛容というわけではないので、自分を守るために、誰に打ち明けるかは考えざるを得ない。言ってもいいし、言わなくてもいい。いつか言える日が来るかもしれない。それくらいの気持ちでいたい。でも、誰かに言える日はきっとくるはず。

 

1人の人の中にはマジョリティである属性もあれば、

マイノリティである属性もあり、人間とは多面的な生きものである

僕は同性愛者という面ではマイノリティだけど、大卒の男性と言うだけで、日本においては圧倒的に生きやすいんだと思う。1人の人にもあらゆる属性があるので、一つの属性だけに注目するのではなく、自分の属性ってなんだろう?って書き出してみて、自分を多面的に分析すると少しは楽になるのかな。

 

あらゆる属性で、それぞれマイノリティが存在し、それぞれ生きづらさを抱えている

世界を見渡すと、マイノリティと言われる人はたくさんいて、全てのマイノリティの数を足すとマジョリティより多いのではないか?と思うことさえある。それほどに世界は広く、いろいろな人が生きている。自分にマイノリティな部分があると、世界の生きづらそうな人に多く気づけるチャンスにもなるはず。

 

マイノリティであることで、人生が生きづらくなることもあるけれど、

同じ思いをしているのは自分だけではない

大学生になって、ゲイの友達ができた。彼氏もできた。世の中に同じような悩みに苦しんでいる人がたくさんいるんだという事実に驚き、そしてほっとした。

 

好きになる対象が同性であっても、好きな人と一緒に過ごせる人生は訪れるし、

友達もできるし、家族もできるから大丈夫!

自分が過ごしている小さなコミュニティにはいなくても、世界にはたくさん同性愛者はいて、恋人も友達も家族も作ることができる。そしてその動きはどんどん広がっている。だから、今いる場所より大きな世界で生きることを考えてほしいな。

 

以上、偉そうな感じもしますが、自分の気持ちをまとめてみました。

どこかの誰かの参考になればいいな。

 

※動画も作ってみました